前回、セリスとマッシュに質問をしてから一週間……
未だにティナの疑問は解けないままである
(マッシュはともかく、セリスまで教えてくれないなんて…そんなに変なの事なのかしら?)
微妙に勘違いしている本人に悪気は無い様なのだが、それを聞かれるメンバー達には迷惑であろう
(そういえば…カイエンには子供がいたって言ってたわね…)
…次のターゲットはカイエンらしいが…おそらくは彼も答えてはくれないだろう…
*
「カイエン!!」
背後から明るい声がし、カイエンはその声の主の方を見る
「ティナ殿、何か拙者に用でござるか?」
「ええ…あら?…ガウもいるの?」
ティナがカイエンの方を見るとなるほど、そこにはガウがいた
「ティナ、カイエンに何か用なのか?」
「少し…ねぇ、カイエン…赤ちゃんってどうやったらできるのかしら?」
ティナがカイエンに問うと、しばし沈黙が訪れた
「…ティナ殿も年頃の娘という事でござるか…」
「カイエン?」
「何でも無いでござるよ…ティナ殿、それは他の者にも聞いたでござるか?」
「ええ…セリスとマッシュに」
「セリス殿とマッシュ殿…」
「だけど、二人とも答えてくれないの
カイエンなら教えてくれるかと思って…」
「悪いでござるが、拙者も教える事は出来ないでござる」
「…そう……」
ティナはそう呟くと、何処かへと行ってしまった
そんなティナの後ろ姿を見ながらガウはカイエンに聞いた
「何で教えてやら無いんだ? ティナ、寂しそうだったぞ?」
「…ガウ殿、人にはそれなりの事情というものがあるのでござるよ」
カイエンの言葉を聞いて分かったような分かっていないような顔をしているガウにそう言いながら、
カイエンは小さく溜息をついた
(…他の皆にも聞かなければ良いでござるが…)
ありえない事を考えているカイエンをよそに、ティナは次に誰に聞くのかを考えていた
「カイエンも駄目だったし…何でも知っているセリスも駄目だったわ…他に誰が…」
と、そこへロックが通りかかった
「? ティナ、何ブツブツ言ってるんだ?」
「あ、ロック!」
こちらに声をかけてきた恋人を見つけ、ティナは急いで駆け寄る
「何してたんだ? せっかくの休みなんだから、ゆっくりしてた方が良いんじゃないのか?」
やさしく頬を撫でられ目を細めつつ、ティナは続けた
「少し考え事をしてたの」
「考え事?」
「うん…あのね……」
ロックに今までの経緯を話し、同じように質問してみる
すると案の定、彼の反応は他の者と似た様なもので、違ったのは
「いつになるか分からないけど…いつか教えるから…だからその事は今は無かった事にしてくれ」
という事だけであった
(…答えは分からないけど…"いつか"教えてくれるなら…)
そう思い、ティナは淡く微笑んだ
~あとがき~
ご、ごめっ(うるさいので強制終了)
えーと…遅くなりましたが、前回の続きです(苦笑)
次はカイエンと決めていたので早く書けると思っていたのですが、予想以上に時間がかかりました(汗)
カイエンとガウの口調が分かりませんです(爆)
間違っていたらごめんなさい!
というか、ナレーター壊れてない…(オィ)
………(読み返し中)
ん? ”いつか教えるから”??
…へタレ…!!!!(嫉妬オーラ全開)
へタレが憎いです!!! くそぅ…よくも私のティナを!!!(お前のじゃない)
ロックも大好きですが、ティナも同じくらい大好きですv
扱い方に差があるのはロックに嫉妬しているため(ぇ)
最後はもう超強引に終わらせました(マテ)
淡く微笑んだ…って言葉間違って…ない…ですよね?(聞くな)
今度はまともなのが書きたいです(苦笑)