「世界崩壊って言うのは、知ってるかい?」
「うん。花とか草とかみんな枯れちゃって死んでいる世界みたいだったって、近所のおばさんから聞いたことある。」
「そんなときに俺や母さんや仲間たちはその原因であるケフカという男を倒そうとしたんだ。
その頃から…いや、実はもっと前からその気があったのかな。
俺は母さんに気を惹かれていた。」
「ふぅ~ん。で、ママの方はどうだったの?」
「う~ん、悲しいことに母さんには少ししか…いや全くと言っていい程、その気は無かったらしい。」
「どうして?」
「その頃母さんにはお前と同じくらいの年頃の子供たちを沢山育てていた、お母さんだったからだ。」
「えーっ?!」
私は驚いた。
まさかママが私を生む前からお母さんをやっていたなんて…
「その子たちは今何処にいるの?」
「多分5年前同様、モブリスの村にいるんじゃないかな。
世界が崩壊してから今の家に来るまで母さんもそこで暮らしていた。」
もう知らないことだらけ。
パパとママと一緒にいるときは何にも話してくれなかったけど、パパだけに聞いてみると意外とよく話してくれることが分かった。
「その後どうしてママはそのモブリス何とかの村の子供たちを残してパパについて行っちゃったの?」
「それは…俺にも分からない。母さんに聞いてくれ。」
「え~っ。」
ママからそんなこと聞けるわけないじゃない。
いつも恥ずかしがって何も言ってくれないのに…
「分かったよ~」
そんなこんなでお昼ご飯を食べ終えた私たちは家へ帰ることにした。
けど…
「俺もうちょっと山頂の景色見てから行くよ。
先に帰っててくれるかい?」
ここはパパの思い出の場所らしい。
子供は大人の世界にあまり首を突っ込むべきではないのかな。
「いいよ~先に帰ってるね~~!!」
元気にそういうと私は山のてっぺんから一気に駆け下りた。
この山を降りれば家はすぐ近くだ。
山の下に戻ってくるとすぐ先に我が家が見えた。
思いっきりドアをノックして家に入ろうとした時…
知らない女の人の声が聞こえた。
ちょっと不気味に思ってドアに耳をそっと当てて立ってみた。
ドアの向こうから二人の声が聞こえる。
「ごめんねセリス…わざわざここまで手伝いに来て貰っちゃって…。」
「何言ってるの。
私たち、ずっと前にお互いの命を預けあった仲じゃない。
もっと早く言ってくれればもっとすぐに来たのに…。」
お互いの命を預けあうって…そんなに仲がいいの?この二人。
とにかく聞いてみないと分からない。
私はドアの向こうからする声をもう少し聞いてみることにした。
(あとがき)
いや、何かもう…(いきなり何だ)
ロックがこんなにストレートに自分の恋愛について語ったりとか多分(というより絶対)しませんよね…
キャラの性格まで壊しちゃっててごめんなさい。
この小説から分かったのってロックがティナに片思いしてたことと手伝いに来ていたのがセリスだったことだけですね…少ない。
次は
「何故ティナはモブリスの村を離れてロックについていったか」
「セリス嬢は今何をしているのか」
等を答えられたらいいなと思ってます。
何処まで続くのかは私にも分かりませんが(何で)見てくださると嬉しいです。