…またも長編です(えぇ)
まぁ…原作沿いで…短めにまとめて…(滝汗)
こんな馬鹿の書くものですが、よろしくおねがいします(礼)
*
物語はここから始まる―
失われた"魔道の力"
それを軸に、時の歯車は回り始める
否、狂い始めると言った方が正しいだろう…
全ては1000年前の事
その時から彼らの運命は決まっていたのかもしれない
この、大いなる運命が―
*
冷えた風があたりを舞い、空は薄暗い
何一つ動くものが無い凍てつく世界
しかしそれはどこか美しく、時折、地を往く旅人の心を奪う
全てが凍る世界の中、動くものがあった
影は3つ
それは遠くから見ても人間の影とは到底思えないような影
人の何倍も大きく、生きているものではない、機械仕掛けの人形
帝国の創り出した兵器…―魔道アーマー
それは人を殺し、大地をも殺した
全てを焼きつくし、無に還す
"それ"が通った後は何も残らない…とも言われる兵器だ
その兵器に乗っているのは3人の兵士
2人はごく普通の一般兵
しかし残りの一人は違った
―それは少女だった
高い位置で結わえられた淡く金がかかった、人ではないことを象徴するような緑の髪
その髪と同じく、普通の人間には見られない深い…しかしどこか神秘的なアメジスト色の瞳
全身を赤で染めた服
…普通の人間ならば寒さに耐え切れず、この場にいる事も無理であろう程の露出度の高い服だ
しかしこの少女にそんな事を気にする様子は無い
何処を見ているのか、意識を持っているのかすら分からない虚ろな瞳
その額には金の"輪"がはめられている
人がこの少女を見たらこう言うだろう
―帝国の魔女―
と
否、化け物とすら言うかもしれない
とても恐ろしいものとは思えない、この少女を―
少女は人形のように動かない
わずかに見える白い息が無くば本当の人形と見分けがつかぬほどこの少女は美しい
「…そろそろ行くぞ」
そう兵士の一人が言うと、彼女は言われるがまま指示に従う
―まるで意思など存在しないのだとでもいうように
その時ふいに、少女の頬を涙が伝ったような気がした
しかしそれは次の瞬間には何も無く、おそらくは気のせいだったのだろうと誰もが済ませてしまう
だが
少女は泣いていた
たとえ表情には表れなくとも
たとえ涙が流れなくとも
確かにこの少女は泣いていた
誰がそれに気づくだろう?
"彼女にも心があるという事に"
それに誰かが気づいた時
再び時は動き出す―
~あとがき~
はい、謎ですね(爆)
続きます
って鎖の続きも書かないとなぁ…
余談ですが、今とてもロクティナ同盟が作りたい(え
サーバーの関係で無理なのです(泣)
何方か私に元気を…(嫌だ)
ちなみに、タイトルはウェスペル…ラテン語で宵・夕闇という意味です
何を意味するかは最後で(…書けるかな?(何))