あなたが好き。これは、嘘じゃない。
きっと、私の、本当の気持ち。
だけど、苦しいの。
あなたの心の、ずっと奥に。
永遠に微笑む、人がいるから。
見ない振りして、一緒にいられれば。
きっと、幸せなのかもしれない。
でも、そんなの無理だから。
あなたの過去は、あなたの全部。
あなたとあの人の時間は、ふたりだけのもの。
私は、何もできないまま。
抱き締められると、切なくて。
優しいキスが、苦しくて。
だけど、嬉しいの。
あなたの瞳が、私だけ。
捉えてくれてる、ひとときだから。
この一瞬だけに、酔っていれば。
きっと、笑顔でいられるはず。
でも、そんなのできなくて。
淋しくて、悲しいけど、言えなくて。
幸せで、辛いこと、隠したまま。
私は、今日も笑顔の仮面。
「愛してる」って言葉も。
優しい腕と、唇も。
いつも嬉しくて、悲しいの。
ずっと欲しくて、いらないの。
だけどそれでも、好きだから。
きっと今でも、待ってるの。
お願いだから「愛してる」って囁く言葉、止めないで。
触れられるたびに悲しいけど、優しいキスを止めないで。
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久々に、ひとつ送ってみました。いつ書いたのか覚えてないほど古いヤツです(汗)
ティナの一人称で、相手はロック、のつもりです。
実際のロックとティナなら、こうはいかないかもしれませんね。