※ ロック一人称。
前半ロクレイ的描写あります。また全体的に暗いです。
閲覧注意。
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廻り続ける木馬。
いつしか止まり、また廻る。
くるくる、くるくる。
眩しい笑顔。
明るい声。
落ちていく姿。
拒絶の涙。
全て、止まらない。
俺の中で、繰り返す。
くるくる、くるり。
偶然か、必然か。
出会ったのは、魔導の少女。
血塗られた手と、紅蓮の炎。
断末魔。
屍体。
紅の中で笑う魔導師。
くるくる、くるくる。
少女の中、ずっと。
繰り返す、黒い夢。
「ずっと……頭の中から離れないの」
涙を流す行為さえ、思い出せずにいる少女。
呟く瞳は、確かに泣いているのに。
眉ひとつ動かさぬ、乏しい表情。
絡みつき、離れない。
黒くて紅い、醒めない夢。
涙を流す行為を捨てた、自分に似て。
「俺が守る」
少女が涙を思い出せるように。
少女が笑顔を思い出せるように。
祈るように、呟いた。
くるくる、くるり。
巡るは痛み。
くるくる、くるくる。
廻るは悪夢。
囚われた夢の中。
光は、遠い。
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ご無沙汰しております。
夏らしく明るく!と思っていたのですが、完成したらこの始末。
ひたすらに暗いうえに意味不明。