*注意*
めっちゃくちゃバカップルなロクティナです。
しかも夫婦ネタで、子供がナレーションしてます。
苦手な方は、注意です。いや、本当にコレは…
*****
「だから…ごめんって言ってるのに…。」
「駄目!許さない!」
全く…パパも心が狭いんだから。
「門限は6時って決まってるだろう?なのに…もう10分も過ぎてるじゃないか!」
ほら!とパパが指差した方向には、たった今6時10分を指した時計が。
「だって…!」
ママの話は聞かず、パパは部屋を出てしまった。
「…せっかく、喜んでくれると思ったのに…。」
ママはお腹をさすりながら、涙目になった。
パパは、ママの事が好きだ。でも、門限とかそういうことには凄く厳しい。
きっとママのことになると、急に心配性になるんだろう。
でも、今日位は勘弁してあげて欲しかった。
だって、ママは…
「そうだ!」
私がパパとママを仲直りさせる作戦を実行するに至ったのは、それから数分後の事だった。
勿論、ママの許可も得た(と思う)けど…。
「…何だって!?」
私の話を聞くや否や、パパは一目散に家を出た。
なぜかって?ママが怒られたショックで、家出してしまったからだ。
「ふうっ…」
私は開けっ放しになったドアを閉めると、机の上でお絵かきを始めた。
「けど…うそ泣きってむずかしいな。おしばいって大変。」
とか呟きながら…。
***
「ティナっっ!!」
ロックは崖の上で座り込むティナに駆け寄り、抱きしめた。
背中から伝わる熱い感触に、ティナの心臓は鈴のように鳴った。
「ロック…あの…。」
「何も言うな。」
無理矢理上を向かせると、ティナは唇を塞がれた。
目には、溢れんばかりの涙。
「確かに厳しすぎたかもしれない。でも…」
指先で涙を拭いながら、続ける。
「お前が好きで、好きすぎるから…っ…」
だから…。
ロックには、まだ言いたい事があったのだろう。
だが、ティナの小さな手が口を覆ってしまった。
「分かってるわ…でも…」
ロックの手は、ティナの片手によって彼女の腹部に置かれた。
「…もう一人、赤ちゃんが出来たの。」
だから帰りに病院に寄って診て貰ったら、遅くなっちゃって…。
そんなティナの言葉は、ロックの脳には届かなかった。
もう一人、子供が出来る。
その時がこんなに早く訪れるとは、予想していなかったからだろう…。
***
「ティナ!寝てなきゃ駄目だろう?」
ああ…子供が出来ても、パパは変わんないな。
むしろ、前より厳しくなってるかも…
「もう…大丈夫だってば。」
駄目!
起き上がろうとするママにのしかかるパパ。
でもママは、楽しそうに笑っている。
「笑い事じゃあないぞ!いい子にしてなきゃ…」
「『ずーっとこのままだぞ?』でしょ?」
にこにこと微笑むママに、怖がってる様子は無い。
「きゃーっ!パパに襲われてるうっ!」
ママが、冗談めかしく悲鳴をあげた。
パパは顔を真っ赤にしている。
「ずーっとそのままでいいんじゃない?」
私もにこにこしながらそう言った。
「お前らは~~っ!!!」
パパはその後、深い溜息をついた。
<後書き>
ごめんなさいっ!そしてお久しぶりです。(え?逆?本当だ。)
ロックが、痛い…前書きにバカップルって書いたのですが、いかかでしょうか?
百子的には、すっごくバカップルなんですが…
ロックが異常なだけでしょうか?
とにかく…かっこいいロックファンの方、ごめんなさい。
私が書くロックって、所詮はこんなものです…。
ちなみに題名は中学生の頃書いていたオリジナル漫画のタイトルです。
内容と全然関係ないですね…適切な題名が思いつかなかったのです。
題名決めって、難しいですね…。