・・・俺は、手を伸ばした。
太陽の存在しない、暗黒の空に。
「ティナは寝てるんだっけ・・・ならこのままでいいか。」
俺は仲間とはぐれ、偶然、ティナを見つけた。
俺にとってはティナと・・・その・・・デート出来るみたいで嬉しいんだ
・・・けれど、ティナにとってはどうなんだろう。
以前まで『感情を破壊され運命を破壊された人間』とティナは
思っていたらしい・・・。しかし、セリスに会って、レオ将軍に
会って。色々なことを彼女は思い出し始めた。
「・・・って一人で何思ってるんだろうな俺。一旦、宿屋に戻ろう
ティナの寝顔も見てやりたいしな」
俺はドアノブに手をかけ、それを押した。
ガチャ・・・
「えっと・・・ティナは、はは。まだ寝てるみたいだな」
白くて高くも低くも無い。そんなベッドに寝ている少女
彼女はどんな世界を・・・夢を見てるのだろう。
すやすやと寝ている彼女の前で俺はしゃがみこむ。
「幸せそうな寝顔だな。まぁ、ティナはこっちの方が可愛いいな
まぁ。それでも。話せないのは寂しいけどさ。」
あの日、世界は引き裂かれ。太陽が消え、人間が消えた。
幾多の生命も。モブリズの子供達の親も消えた。
だから俺達は進まなきゃいけないんだな。
「んっ・・・」
彼女の声が聞こえ、俺は視線を彼女に送る。
寝ながらではあるが、彼女は俺に喋りかけてきた。
「どうしたの?険しい顔して・・・」
俺は気づかぬうちに暗い表情になっていた。
しかし俺はそれを誤魔化そうとしたけど。
「ティナ・・・、早く。世界を戻そうな。」
誤魔化せなかった。俺や彼女。
そして皆にも関係はあるのだから。
「世界のことを考えてたんだ。
うん。皆も探して。それで。」
やがて彼女はベッドから降り俺を立ち上がらせた。
そして、二人の声が重なり・・・
「この歪んだ世界を再び・・・平和な世界に。」
――あとがき――
長くなった^^;
ストーリー的に無理なところがありますが。
まぁ・・・ゲームとは違うと考えてください。
それと・・・これを見てFF6をやりたいなと思って頂ければ幸いです。
結構長くなったことをお許しくださいませ。
では・・・。ありがとうございました。