「岩男ー!」
「岩男じゃねぇっつうの!」
「じゃ、泥棒?」
「泥棒でもねぇよ」
岩男(ロック)は私をじろりと睨むと、はぁっと溜め息をついた。
「で?何の用だよ」
「何?その態度。せっかくこのリルム様があんたに協力してやろうっていうのに」
「あん?」
さすがにあたしも見れなくなってきたんだよね。
ロックはティナが大好きらしいんだけど、ティナはその逆。
とゆうか、ティナ、ロックはセリスが好きなんだと思ってる。
セリスはセッツァーに乗り換えたらしいし。
ティナは普段から天然で、おっとりしてるから気付いてないけど。
「・・・っていう訳で協力してやる」
「別にいいよ・・・俺はこのままで」
「ティナを見るといちいち顔を赤くして、言葉も出なくなるのに?」
さすがにこの言葉は効いたらしい。
ぐ、と喉を詰まらせて、顔は今にも爆発しそうなぐらい赤い。
やっぱヘタレだね。
「あたしがティナを呼んでくるから、ここで待ってな」
岩男は大人しく、こくりと2回頷いた。
「で、どうしたらいいんだ?」
「2人で買い物とかに行ってきなよ。あたしがセッツァーを脅して飛空挺飛ばさせるし」
「・・・分かった」
ティナの部屋に向かう途中、あたしは思わず口を緩ませた。
正直、ワクワクしてる。
世話の罹るやつらだけど、何だかんだ言って面白い。
ティナを連れてきた時のロックの顔を想像すると思わず声が漏れてきそうで。
あたしは気持ちを落ち着けながら、扉に手を伸ばした。
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ちょっとアルス様に対抗(何故) してリルム視点にv
こんなめちゃくちゃな話は久々に書きましたー
私のリルムはティナが好きだからロックに敵対心を持ってます。