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「You’re My Only Shinin’Star」(ティナ話) シスターM

  きらきら。
  それが、貴方の瞳。

  どうか、これからも。


     *


初めて会ったとき、驚いたのは。
その瞳に宿る、輝きのせい。
生気に溢れて、でもどこか悲しげで。
何故、そんな瞳の色なのか。
わからないまま、ついて行った。

「道はきっと、見えてくるから」

迷ったときに、貴方が言ってくれた言葉は。
私にとって道標だった。
それはいつでも、どんなときでも。
でも。
貴方の瞳は悲しいまま。

「俺は……守れなかった……」

いつも隠されることのなかった、悲しみの色。
失った時間と、愛しい人の影。
人の心は、これ程深い悲しみを人に与えるものなのかと。
それは、悲しくて。
でも同時に、ある種の感動さえ抱いてしまったのかもしれない。

再び出会って。
貴方は自ら止めた時間を、再び歩き始めた。
それは、愛しい人のおかげ。
笑顔で別離を告げて、背中を押して。
彼のために、笑って逝った。

「守るものがある限り、俺は戦う」

瞳にもう、悲しみはなくて。
心からの笑顔は、きらきらと輝いていた。
だから。
この人はもう、大丈夫だと。
自らの死を覚悟した中、安堵したのは鮮明な記憶。

「絶対に離さない」

新たに見つけた、貴方の愛する人。
そう。
貴方は人を愛するといい。
どうか、貴方は幸せに。
私はそれを願って、消えるから。


     *


(………って、思ってたんだけどな)

真夜中に目を覚まして。
隣に感じる温もりの正体を、じっと見つめる。
その腕に私を包み込んだまま眠る、貴方は。
いつの間にか、私を選んでくれていましたね。

(……あ)

理由を聞いて、笑ってしまった私を。
じろりと睨んで、照れていた日。
それもちゃんと、覚えてる。
───そういえば、あの日は。

(あの日は………今日、なのね)

そっと体を、眠る貴方に摺り寄せると。
心地良い心音が届いて、再び眠りに引き込まれる。
だから私も、今は眠ろう。
朝になったら、告げるから。

(誕生日おめでとう……ロック)

貴方が生まれてくれた日に。
貴方への感謝を、言葉にして。
こんな素敵な感情を、私に取り戻させてくれた貴方は。
私の、たったひとりの人だから。


     *


  きらきら。
  どうか、ずっと輝いて。

  私のたった、ひとりの貴方。


 ─────

すみません。タイトルは完全に、あの曲そのものです。
内容は全く違いますが……。
曲のタイトルが好きなもので……申し訳ないです。

内容も、ティナだけ一方通行です。ロック寝てるし(汗)。
ちゃんと起きてるときの誕生日話も、当日までに自サイトでアップできればと思っているのですが……。
この駄文同様、突発直書き製法使用ですので保証はいたしかねます、ご容赦下さい。

ちょっと早いですが、ロック誕生日おめでとう!

Title
「You’re My Only Shinin’Star」(ティナ話) シスターM
Posted
2005/11/22
Category
ロクティナ・SS

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