君こそが。
俺にとっての、光だから。
*
抱き締めて、ぬくもりを確かめる。
そんな当たり前の幸福を、手に入れることが。
俺にとっては、夢のよう。
何も知らぬまま出会った君は、幻のような美しさだった。
全てに不安を抱え惑う君が、精巧な硝子細工のようで。
いつも、目が離せなかった。
この気持ちの正体に気づいたのは、何時だったろうか。
喪いかけた、存在を。
再びこの手に抱くことができた、その時か。
二度と、喪いたくはなかった。
「……ロック?」
今、手の届く位置にいてくれる君を。
いくら抱き締めて、誓いの言葉を囁いても。
自分の気持ちを伝えるには、足りない気がして。
俺はただ、許される限り。
全身で、君の存在を確かめる。
君がそれを、無意識に許してくれているから。
「ティナ……」
力が篭る俺の腕に、君の手がそっと触れる。
白く華奢な手に輝くのは、俺と君との絆の証。
共に歩み、共に生きようと誓った証。
俺の指輪に、君の手が触れて。
「ロック、ありがとう」
君からの感謝の言葉は、俺にとって何よりの癒し。
だから俺は、今も君の前で笑うことができて。
君への愛と感謝とを、心からの言葉で伝える。
「ティナ。誕生日、おめでとう」
*
君こそが、光。
俺の心を絶えず照らし続けてくれる、永遠の光。
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もうすぐティナの誕生日!ということでロックから一方的に語ってもらいましたが…。
何かロック、こっ恥ずかしい台詞に酔ってますね(爆)。
とにかく(ちょっと早いですが)、ティナ誕生日おめでとうっ!