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「心の茨と自由の鳥」(ロック) 司

本に書いてあった事なので本当かは分からない事が
含まれております… 申し訳ありません(汗)
多分ロック視点です(何)
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心の茨を解く鳥は…

*

暖かい空気の中、ロックとティナの二人は飛空挺の甲板にいた

飛空挺はゆっくりと空を飛び、甲板には心地よい風が吹いていた


「…気持ち良い…」

そう呟きながら微笑む少女を見て、ロックもつられ笑顔になる

―そういえば…

こうやってゆっくりするのも久しぶりだな…


それは本当の事だった
ここ数日、ロックとティナはずっとパーティーに入っていた

それが今のようにゆっくりしているのは今日の予定が潰れたためだ

本当ならば、今日は街に行く予定だった

しかし、なぜかはよく分からないがその予定は中止になり
代わりに個人で自由に過ごす時間ができた

特に用事も無く、行きたい所というのも無かったので
ロックはティナに外に出るように誘ってみたのだ

ティナの方も特に大した用は無かったらしく、ロックの誘いを
断る様子は無かった

それで二人は甲板に出たのだ

―まぁ、せっかくゆっくり出来るんだからこっちの方がいいだろ…


「ロック?」

「うわっ!!」

突然かけられた声に驚き
ロックは危うく甲板から落ちそうになった

「だ、大丈夫!?」

「あ、あぁ……」

「あの…ごめんなさい…」

おそらく、自分のせいだと思ってしまったのだろう
少女の顔には不安の色が浮かんでいる

「ティナが謝る必要ないだろ? 考え事してただけだから」

「…でも……」

「大丈夫だって それよりどうしたんだ?」

「…鳥…」

「鳥?」

少女がポツリとつぶやいた言葉の意味が分からず、
同じ言葉を繰り返す

「うん たくさん飛んでたから…」

―あぁ…

何故そんなことで声をかけたか意味を理解した
ロックは心の中で呟いた

―ティナにしてみれば珍しいんだよな

いくら飛空挺で旅をしているとはいえ、ティナやセリス、リルムなんかは滅多に甲板に出ない

ましてやティナは記憶が無い

そのため、普通の人にとっては
"普通"
ということが彼女にとっては
"珍しい"


「どこに飛んでたんだ?」

彼女の言葉の意味を理解したロックは、彼女が一番喜びそうな返事を返した

「向こう」

そう言ってティナは振り向き、今いる方とは反対の方向を指差した

ロックの予想通り、ティナの瞳には先ほどと同じような光が戻っていた

ティナが指差した方へ行ってみると、そこには確かに鳥の群れが飛んでいた

「そういえば、エドガーが言ってた…」

「? 何て言ってたんだ?」

鳥の群れを眺めながら、ティナの話に耳を傾ける

「鳥って、茨とかを食べてくれるんでしょう?」

―…一体何の話をしていたんだ?…

エドガーが言った事は間違いではない

しかし、どこからそんな話が出てくるのかが分からない

そう思いつつもロックはティナの問いに答えた

「まぁな けど、全部の鳥がそうってわけじゃないぞ?」

「例えば?」

「う~ん…俺にもよく分からないからな…」

「ロックにも分からない事ってあるの?」

「そりゃあな どんなに頭が良くっても、全部知ってるわけじゃないさ」

「そう…」

「誰にだって分からない事はある 全部知ってる奴なんて神様かなんかだろうな」

「でも、エドガーは物知りなのね」

「…どうして?」

―嫌な予感がした

多分、エドガーの事だからろくな事は言わないだろう
そう思った

「だって、皆が使わない言葉とかを使えるもの」

―やっぱりな…

ガックリと肩を落とすロックにティナが心配そうに話しかける

「ロック、大丈夫?」

「…俺は大丈夫だけど…ティナ、エドガーになんて言われたんだ?」

「えーと…確か…」


『人間にも似たような事がある』

『…どんな事?』

『例えば、辛い事や悲しい事を"茨"に例えるのならば、
"鳥"は何になると思う?』

『……分からないわ 何になるの?』

『ティナで言ったら、ロックだろうね』

『どういう意味?』

『そのうち分かるよ』


「……って…」

―あの、変態め…


「…ロック…」

エドガーの事を考えていたとき、声をかけられ現実に引き戻される

「どうした?」

「エドガーの言っていたのってどういう意味なの?」

―一瞬、頭が真っ白になった

けれど、黙ってしまうとティナを不安にさせてしまう

そう思ってなんとか答えを考えた

「あー…なんだその………」

「?」

「…例えば、ティナが不安な時に俺がそばにいたらどう思う?」

「……怖くない…安心すると思う…」

「まぁ、そう言う事」

「意味が分からないわ…どういう事?」

「んー…ティナがもう少し大人になったらな」

「…?……」

そう言うとロックは、まだ困っているアメジストの瞳の少女の頬を撫でた―


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えーと…初めてなのに無茶苦茶な小説投稿してすみません(汗)
司と申します

オチが…オチがぁ… などと思いながらもとりあえず完成です(苦笑)
話の意味が全く見えなくてすみません(汗)
元ネタはとある小説で、小鳥達がつるか茨かなにかを食べるかなにか…というものだったのですが…
はっきり言って本当かは分かりません(汗)
調べてみましたが、なかなか見つからずに諦めました(ぇ)
後は、最初の漢字が間違っているかも…

とりあえず、私の中の二人はこんな感じです
どうしても少し暗くなってしまうのですが、今回は頑張ってみました(それでも途中が暗い)
こんな話を作ると改行してしまう癖があり、無駄に長くなってしまい申し訳ありません(汗)
ちなみに、この後エドガーはロックに怒鳴られたそうです(笑)
次あたり、何かギャグに挑戦してみたいと思います(無理)

Title
「心の茨と自由の鳥」(ロック) 司
Posted
2007/08/21
Category
ロクティナ・SS

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